世界のエレクトロニクス産業を支える“新潟発の巨人”ナミックス。導電性ペーストなど電子機器に不可欠な技術で、2024年度には売上高1,021億円を突破した。
だが、その絶頂期に社長・小田嶋壽信が選んだ次の挑戦は——まさかの「農業」。衰退が進む新潟の基幹産業を前に、彼は問いかける。「企業としてではなく、人として故郷に何を返せるのか?」。
2023年、ナミックスは農業再生に本気で乗り出した。エレクトロニクスの1000億企業が仕掛ける“食と地域”の未来づくり。その序章がいま始まった。
小田嶋壽信
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ナミックス株式会社
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プロローグ|そして社長は、まさかの方向へ舵を切る。

新潟市北区。広大な田園が続くこの地に、世界のエレクトロニクス産業を根底から支える企業があります。ナミックス株式会社です。
導電性ペーストや絶縁材料といった、電子機器に欠かせない「エレクトロケミカル材料」の分野において、同社の技術力は世界トップクラス。他社の追随を許さない存在として、まさに「グローバルニッチトップ」の象徴といえる企業です。
創業から70年以上。現在三代目として舵を握る小田嶋壽信社長のもと、ナミックスは過去に例を見ない成長を遂げています。2024年度の売上高はついに1,021億円を突破。海外展開にも弾みがつき、経済産業省「グローバルニッチトップ企業100選」への選定や、「グッドカンパニー大賞 グランプリ」の受賞など、その功績は留まるところを知りません。

しかし今、小田嶋社長の口から飛び出したのは、最先端の研究開発や海外戦略ではありません。彼が語ったテーマは、意外にも…… 「農業」 でした。
なぜ、世界最先端技術を操る企業トップが、泥にまみれる一次産業に目を向けたのか。そこには、企業の社会的責任を超えた、ひとりの人間としての強烈な原点——故郷・新潟への恩返しがありました。
新潟から世界へ羽ばたく「1000億企業」の正体

ナミックスの強さは、その“不可欠性”にあります。スマートフォン、自動車、半導体パッケージ。私たちが日常で触れるあらゆる電子機器の内部に、実はナミックスの材料が息づいているのです。
普段は目にすることがありません。しかし、もしそれが存在しなければ、世界中の電子機器が止まってしまう。まさに「黒子でありながら、主役」といえる存在です。
小田嶋社長は、驚くほど淡々と語ります。
「おかげさまで事業は順調に成長しております。昨年度の売上高は1,000億円を突破し、海外拠点の拡大も進んでいます」
冷静に語られすぎて、さも「当たり前のことをしているだけ」と聞き流しそうにもなりました。ですがその裏側には、世界の巨大メーカーと並び立ち、信頼を獲得してきた圧倒的な実績があります。
そして、小田嶋社長が成功の理由として真っ先に挙げたのは、「技術」でも「戦略」でもありません。
「成果を生み出しているのは、間違いなく仲間のおかげです。技術を磨き、考え、挑戦し続けてくれる社員がいるからこそ、今のナミックスがあります」
原点は「人」と「土地」。故郷・新潟への尽きない感謝

ナミックスの社員の多くは、新潟出身者です。豪雪の土地で育まれる粘り強さ、誠実さ、そして勤勉さ。その人間力こそが、ナミックスの精密なものづくりを支えています。
「創業以来、新潟という土地で育てていただきました。私はこの土地に恩しかありません」
企業が成長すれば、社員へ還元するのは当然です。給与、福利厚生、環境整備。ナミックスはそれらを高水準で整えてきました。
しかし小田嶋社長は言います。
「社員だけではなく、新潟そのものに還元したい。どう恩を返せるのか。ここ数年、その問いが私を動かし続けています」
その視線は、企業という枠を超えて、地域社会そのものへ向いていました。
農業が崩れつつある現実。それは“食の危機”でもある
新潟といえば、多くの人が農業を思い浮かべます。広大な越後平野、豊かな米と野菜。しかしその象徴的産業は今、深刻な危機に立たされています。
「この10年だけで農家の数は約40%減少しています。これは明らかに異常な事態です」
高齢化、後継者不足、耕作放棄。全国的に語られる課題ではありますが、農業県・新潟にとって、それは地域存続の根幹を揺るがす問題です。
小田嶋社長の危機感はさらに深く踏み込んでいます。
「農業の衰退は、単なる産業の問題ではありません。人間が生きていくために欠かせない“食”そのものが危険にさらされることなのです」
社会を技術で支える企業が、「命を支える食」へ視点を移すこと。それは一見飛躍のようですが、小田嶋社長にとっては、一本の軸でつながっています。
本業の対極へ。それでも挑む理由——「新潟への恩返し」
だからこそ、小田嶋社長は決断しました。新潟への恩返しは、農業で行うー
2023年、ナミックスは新規事業として農業分野への参入を開始しました。
作物を育てるだけではありません。加工、販売、ブランド化といった、消費者の手に届くまでを含めた“出口戦略”まで設計し、農業の価値向上に取り組んでいます。
「農業を、ただの労働ではなく、魅力ある産業へ変えていく必要があります。食を通じて農が盛り上がり、新潟に恩返しができるよう、全力で取り組んでいきます」
1000億円企業のトップが口にする「全力」には、重みがあります。資金、組織、人材、そして世界基準の経営知。そのすべてが、新潟の未来に投じられようとしています。
エピローグ|テクノロジーと土が出会うとき

化学メーカーが農業に挑む。それはCSR活動の延長ではありません。むしろ、ナミックスにとっての「第二創業」と呼ぶべき挑戦です。
世界で戦いながら、足元の土を慕い続ける経営者。グローバルの視座と、泥に手を突っ込む覚悟。その両方を持つ人物だからこそ、この挑戦は現実になるのでしょう。
新潟の田園を未来へ残すために。そして、人々の食と命を守るために。テクノロジーの巨人が起こす農業革命はどんな未来を紡ぐのでしょうか。
この物語も例外ではなく、世界を変える挑戦は、いつだって静かに始まります。私たちが立ち会っているのは、まさに序章。革命前夜の出来事です。




